[テレビドガッチ] 松浦亜弥インタビュー #04 芸能生活で転機になった作品は?

芸能生活で転機になった作品は?
14歳で鮮烈なデビューを飾り、トップアイドルの階段を駆け上がってきた松浦さんも今年で23歳。元気いっぱいの国民的アイドル“あやや”から、大人の魅力あふれる歌手、女優へとして進化し続ける彼女に、今までの芸能生活を振り返るとともに、今の心境、これからの目標を語っていただきました。
――歌・ドラマ・バラエティー・映画・舞台とマルチに活躍されている松浦さん。多岐に渡り数々の現場をこなしてきた中で、転機となった現場はありますか?
去年の夏に竹内まりやさんのソングミュージカル「本気でオンリーユー」をやらせていただいたんですが、本当に勉強になることが多かったです。
竹内さんのヒット曲にお芝居のストーリーを重ねていくという、今までにないものだったんですが、舞台上で歌う時、どうしても竹内さんのイメージが離れなくって……。「どうやったらこの曲を松浦亜弥のものにできるんだろう?」って悩みました。この作品は私自身で“戦ってる感”がありましたね。
――今年3月にハロプロを卒業し、今年で23歳。10代の頃のアイドル路線から、自然に大人の雰囲気に変わっているように映りますが、その過程でご自身の中で葛藤はありましたか?
14歳のデビュー当時は、一番ハジケられるけられる時期だったので、ひたすら前を向いて突っ走っていた。それが18~19歳辺りで自分自身を振り返る時間が作れたんです。それでふと立ち止まった時に、そろそろ自分自身が歌ってきた曲に追いつかなくちゃ!という焦りはありましたね。
――自分自身が歌ってきた曲に追いつくとは?
それまで“松浦亜弥”自身に人生経験が少なかった分、どんな歌を歌うにも想像や人から得た情報でしかなかった。それがある歳から、私の経験を表現していかなければならないなぁっていうことに気付いたというか。そういう風に考えたら、歌に追いつかなくちゃ、って感じたんですね。
――これまでは“あやや”と“松浦亜弥”との間に、少しギャップがあったのでしょうか・・・?
私って、自分の中でのオン・オフがはっきりしていて、お仕事の時は、常に元気で明るい“あやや”を演じている感覚なんですよね。実際の“松浦亜弥”自身は、泣く時もつらい時もあるんですけど、それは見せなくていい部分と割り切っていた。でも、その隠していたところを、歌につなげたいと考えるようになって……。ギャップというよりは、“あやや”と“松浦亜弥”が近づいてきたように感じます。
――やっぱり歌が、自分を表現する一番の場所ということなんでしょうね。
そうですね。お芝居は “別の人を演じる”ことで、自分とは違う経験ができて楽しいけど、歌は“松浦亜弥”自身なので、私自身を表現するのは歌が一番だと感じますね。
――お仕事をやってきて良かったなと思える瞬間は、どんな時でしょうか?
やっぱりライブです。会場のみんなの顔が見えるし、その時はもう最高。自分がファンの皆さんの元気の源になっているなって感じて、「あぁ、嬉しい!」って素直に感動します。
http://dogatch.jp/interview/134_04.html