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[読売新聞] [評]本気でオンリーユー(フジテレビ)

松浦亜弥に女優の片鱗

 アバのヒット作で構成したミュージカル「マンマ・ミーア!」を見た時、日本版を作るのなら竹内まりやの楽曲が面白いと思っていた。親しみやすいメロディー、同性への温かいまなざしが注がれた歌詞、恋愛の一場面を情感たっぷりに切り取った曲想……。物語性の高い歌がそろっているからだ。

 その竹内の17曲を使ったミュージカル。原作は唯川恵の小説「キスよりもせつなく」。脚本=高須晶子、演出=大根仁。

 自動車メーカーの広報部に働く27歳のヒロイン・知可子(松浦亜弥=写真中央)は、失恋の痛みを抱え、次の一歩をどう踏み出したらいいのか戸惑っていた。良妻賢母を夢見る資産家の令嬢(映美くらら)、美しさを武器に玉の輿(こし)を狙う友人(ANZA)、仕事にも恋にも全力のキャリアウーマン(マルシア)、新人OL(尾藤桃子)の恋模様を絡めながら、物語が進む。

 松浦は、実年齢よりも上の役。竹内の歌詞に潜む心の揺れや陰りを演じるには若過ぎる印象はある。しかし、背伸びするのではなく、役を自分に引き寄せたところに、女優としての片鱗(へんりん)を感じさせた。表情が豊かで、喜びや悲しみの感情も自然体。間のとり方にも天性のものがある。恋愛模様に別の色を投じるマルシアをはじめ、出演者のイメージをうまく生かした配役が舞台を弾ませる。

 教会のオルガン演奏で始まる表題曲がラストに使われたハッピーエンドの物語。流した涙の数だけ、強く明るくなっていこうとする女性たちへの応援歌だ。長年の竹内ファンとしては、初期の代表作「SEPTEMBER」「不思議なピーチパイ」などの楽曲が使われていなかったのが、個人的には残念だが、期待を裏切らない舞台に仕上がっている。(杉山弘)

 ――10月5日まで、渋谷・パルコ劇場。

(2008年9月17日 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/stage/theater/20080917et06.htm
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