[ZAKZAK]モー娘。&あやや所属事務所がジャズ進出のワケ

団塊世代など大人の音楽ファンに向けて先月末、設立されたのが洋楽レーベル「Nardis(ナルディス)」。
米国生まれの同レーベルとの提携理由を同社取締役の橋本慎さんが説明する。「『ナルディス』オーナーでアーティストのベン・シドランは、ジャズ博士として知られる業界の宝。良質な音楽をつくっていることを評価しました」
共同オーナーとして参加する息子でアーティストのリオ・シドランは、30歳と若手ながら、同レーベルのほとんどの作品をプロデュースする。ナルディス名義からは、シンガーソングライターのジョイ・ドラグランドとリオが組んだユニット「ジョイ・アンド・ザ・ボーイ」のアルバム「ソーキング・ウェット」など、5タイトルが一挙にリリースされた。「今後も本格ジャズをどんどん紹介していく」という。
それにしても、「モー娘。」や、あややを擁するアイドル帝国が、なぜ今、洋楽なのか。
「アイドル系とまったく違ったスタンスで、本物の上質な音楽を知ってもらいたい。徐々に大人のアーティストへ移行している松浦にとってもいい影響がある。アイドル路線とのシナジー効果も出る」と橋本さん。
すでに、あややが昨年末にリリースしたアルバムでは、前出のジャズユニット「ジョイ・アンド・ザ・ボーイ」の2曲を日本語歌詞でカバーしている。
アップフロントのグループでは、東京・丸の内のTOKIA(東京ビル)内で、ジャズクラブ「コットンクラブ」を経営。かつて米ニューヨーク・ハーレム地区には同名の名門ジャズクラブがあり、あのデューク・エリントン楽団を生んだ。
「コットンクラブとコラボレーションできる洋楽レーベルを探していた。今後は、来日してもらったナルディスのアーティストにも出演してもらう予定です」
http://www.zakzak.co.jp/gei/2007_03/g2007030711.html