[ZAKZAK]あややの顎関節症とは？ 森高千里は復帰に１年半

心臓病で夭折した女性を演じる松浦。父役の宅麻、母役の高橋も娘の実の病が気になる？

　あごに激痛が走る「顎（がく）関節症」で、９日の公演を中止したアイドル歌手、松浦亜弥（２０）。翌１０日開かれた主演ドラマの制作発表では元気な姿を見せ、再起を誓ったが、偶然にも同じ病気を１２年前に患った事務所の先輩、森高千里（３７）はステージ復帰に１年半を要した。大丈夫なのか。

　ＣＢＣ（ＴＢＳ系）制作の特別ドラマ「命の奇跡」（１５日午後２時放送）の制作発表に出席した松浦は、会見に先立ち、以前から顎関節症と戦っていたことや公演中止に至った経緯を自ら明かした。

　「以前は数日経つと痛みはなくなっていたのですが、あごがずれたまま戻らなくなるようになりました。お医者さんには『長時間ステージに立つのは危険』と注意され、２公演を中止させていただきました。自分自身、万全ではない状態でステージに立つわけにはいかないと判断しました」

　そう語った後、「来ていただいた方には１時間も待たせてしまい、申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げ、「早く歌えるようがんばります」と気丈に話した。

　この顎関節症について大和徳洲会病院歯科口腔外科部長の中村篤氏は、「長時間大きく口を開けていると、顎の周囲の筋肉の緊張状態が続くのでよくない。歌手や歌舞伎役者などはリスクが高い」と指摘する。

　また、「発症割合は、女性と男性が４対１。２０歳代と４０歳代が多い」という。

　気になる治療期間だが、生活習慣の是正で治るものから手術が必要なものまで幅広いという。「一般に食いしばる行為がよくない。寝ている間の歯ぎしりは、原因にストレスがあることが多い。ストレスの根治が難しい場合は、寝ている間の歯ぎしりを防ぐためにマウスピースを使うことになる」（中村氏）

　所属事務所によると、松浦の症状は、それほどひどくないようだが、年末に向けて、ディナーショーなど多忙なスケジュールが続き、ファンにとっては心配だ。

　松浦が主演する「命の奇跡」は、実話に基づく感動ドラマ。医療の世界には全く素人の両親（宅麻伸、高橋恵子）が、娘を救いたい一心で、ゼロから日本人サイズの心臓補助医療器具を開発。松浦は２３歳で他界するまで、苦しさに負けず、精一杯生きる娘を演じる。

写真：心臓病で夭折した女性を演じる松浦。父役の宅麻、母役の高橋も娘の実の病が気になる？

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