[中日スポーツ]あやや、難病に立ち向かう

ＣＢＣテレビ開局５０周年ドラマ「命の奇跡」

　人気アイドルの松浦亜弥（２０）が、ＣＢＣテレビ開局５０周年記念の同局制作＝ＴＢＳ系ドラマ「命の奇跡」（１０月１５日午後２時）で、心臓病のため早世した名古屋市の女性を演じる。松浦は「天国できっと見ていてくれる彼女にも認めてもらえるよう精いっぱい演じたい」と、天国に届くような熱演を誓っている。

　同市在住の医療器具メーカー社長、筒井宣政さんの二女佳美さんがモデル。先天性の心臓疾患だった佳美さんは１９９１年に２３歳の生涯を閉じたが、病気に負けない生き様で、家族や友人を明るく照らした。筒井さん夫妻は佳美さんを救いたいと、医療器具バルーンカテーテルの国産第一号を開発し、現在までに約５万人の命を救っている。家族の愛情が紡いだ奇跡の実話をもとに、前向きで感動的なドラマを展開する。

　台本を読んだ松浦は、「本当だったら誰よりも泣き虫でいいのに、彼女は誰よりも強い！　それだけじゃないんです。誰よりも人の気持ちを考えている寛大な女性でした！」と、佳美さんの生き方に感銘を受けた様子。「今、心配や不安なことを抱えていたり、自分に自信をもてない、そんな人にぜひ見ていただきたい。きっと背中をポンっと押してくれる作品になると思います！」とアピールしている。

　４年前に筒井さん夫妻を取材し、ドラマの原案を書いた同局の大羽秀樹プロデューサー（４１）は「佳美さんの人生を調べるにつれ、病気に負けることなく快活に生きていたことが分かった。誰が演じられるかを考えたら、松浦さんが真っ先に浮かんだ」と説明する。

　松浦は、９月３０日公開の主演映画「スケバン刑事　コードネーム＝麻宮サキ」で、悪に立ち向かう刑事役を演じているが「命の奇跡」では一転、病気に立ち向かう明るい女性に挑戦、１８０度違った魅力の松浦が見られそうだ。共演は宅麻伸、高橋恵子、中村俊太ら。　（斎藤正和）

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