[ORICON STYLE] 求められる「言葉」の温もり 日本を支える全ての人を応援するユニット誕生

10周年を迎えた日本たばこ産業(JT)の缶コーヒー『ルーツ』の新商品『アロマインパクト』シリーズ。新商品発売にあわせて10月5日よりオンエアされている新テレビCMには、「根の歌」(CM曲)のために結成されたスペシャルユニット「コーラスジャパン」が登場している。
メンバーは布施明、石川さゆり、杏里、鈴木雅之、松浦亜弥、堂珍嘉邦(CHEMISTRY)の6名。近年は、ジャンルやレコード会社の垣根を超えたアーティスト間のコラボレーションが盛んに行われているが、今回のように、世代も活躍するフィールドも異なるアーティストたちが、一堂に会するのは極めて珍しいケースと言える。また、今回はCM楽曲に込められたメッセージに共鳴したアーティストが集まり、結成されたユニットという意味でも、新しいかたちのコラボレーションと言える。
このスペシャルユニットがCM中で歌う楽曲「根の歌」は、「今の日本を支えている人たちを応援したい」という思いから作られたもの。楽曲を手がけたのは、「アヒルのワルツ」「まねきねこダックの歌」など、アフラックの一連の音楽を制作している横尾嘉信だ。本作は“応援歌”といっても、「頑張れ!」と強く背中を押すものではない。困難な今を「冬」にたとえ、この時期にしっかり根を伸ばせば「いずれは春が訪れて花が咲く」と、温かな目線で、そっと勇気づける内容になっている。一度耳にすれば思わず一緒に歌えそうな、シンプルだが印象的な旋律、そして壮大なアレンジにのせて、6人の歌声が混じり合って生まれるハーモニーが、聴く者を温かく包みこみ、せわしない毎日にそっと寄り添ってくれる。

先行き不透明で、不安定な時代だからこそ、人は何か揺るぎないものにすがりたくなる。たとえばビジネス書では、近年、人生の指針となるような偉人、先人の「ビジョン」や「言葉」を集めた本が人気を集めてきた。ドラッカーや松下幸之助関連書籍がその一例だ。そして、今年に入ると、人間の根幹を問うような本、『超訳 ニーチェの言葉』や『これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学』などに注目が集まるようになった。また、98歳の処女詩集『くじけないで』(柴崎トヨ・著)も大きな支持を集め、42万部のベストセラーとなっている。不景気で、考え方も行動も内向きになるなかにあって、人生の先輩が語りかける「温かな言葉」に、読者は「生きることの喜び」を感じ、励まされているのだ。
一人ひとりそれぞれの人生があり、抱える悩みは違う。今、人々が勇気づけられる「言葉」とは、見守られているような「温もり」や「安心感」を感じさせるものなのではないだろうか。今回のスペシャルユニット「コーラスジャパン」が歌う「根の歌」には、その要素が含まれている。そして、世代が違う、ジャンルが違うアーティストたちが、それぞれの思いを胸に、のびやかで優しい歌声でこの歌を表現し、聴く者をさりげなく勇気づける。ひと昔前とは違う、今の時代ならではの「応援歌」が誕生した。同曲は10月13日にユニバーサル シグマからCDリリースされる。
◆CMメイキング映像も公開! ユニット「コーラスジャパン」特集
http://www.oricon.co.jp/news/movie/80853/full/
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